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サステナヘルスの働き方
サステナヘルスのメンバーの多くは、オフィスに出勤することも、タイムカードを押すこともありません。それぞれが自立したプロフェッショナルとして教育、研究、ビジネスなど何らかの仕事をしながら、同時にサステナヘルスにも参画しています。そこには、「何が本業で何が副業か」といった主従関係があるのではありません。どれも本業の「パラレルワーク」という方がしっくりとくるでしょうか。
この働き方を追求しているのには理由があります。
ひとつは、「埋もれている人材に活躍の場を提供したい」という想いです。公衆衛生や保健医療の仕事への情熱や優れた能力があったとしても、家族の事情、ライフイベントなど、何らかの理由でフルタイムでは仕事ができない方は数多くいます。そういう人に、場所や時間を問わず働ける場をつくりたいという理由です。実際、子育て中の方、海外にいる研究者、パラレルワークで働くプロフェッショナルな方、と多様な人材がサステナヘルスに集まっています。
ふたつ目は優れたエキスパート人材の「頭脳」の確保です。
公衆衛生やヘルスケアという学際的な分野は、専門分野が多岐にわたるうえ、各分野の専門性が高く必要とされるインサイトのレベルが深く、また日々膨大な量の論文やニュースが世界中から発信されています。言うまでもなく、それらの全てをキャッチアップし続けるのは極めて困難であり、どんなに優秀な人材でもひとりで全ての課題に精通することはできません。
よって、各分野の専門性を持つフルタイムのスタッフが少数いるよりも、パートタイムで参画する最前線のエキスパートが大勢いた方が、圧倒的に多くの知見やインサイトを活用することができ、結果的に社会やクライアントに対して価値を提供することができます。
ちなみに、多くのシンクタンクやコンサルティングファームは、都心の一等地にオフィスを構えフルタイムスタッフを雇用する形態が一般的です。これにも多くのメリットがありますが、一方で組織を維持運営するだけでも多額の固定費がかかることもあり、スタッフを「食べさせる」ために本意ではない、いわゆる筋の悪い案件もやらざるを得なかったりします。当然ながらクライアントに請求するフィーも高額になりがちです。
戦略コンサルティングなど、問題解決能力が提供価値の中心であるサービスや、財務、人事など特定の専門性を深く掘り下げるサービスで、クライアントが高収益の大企業ばかりという場合にはこのようなスタイルもあり得ますが、高コストには変わりありません。
サステナヘルスは、商業コンサルティングサービスではありませんが、深いインサイトに基づく高い質のサービス提供ができる体制を少しでも低コストで運営できるよう、上記のようなパートタイムモデルを生み出し、日々進化させています。